こんにちは。柿茶本舗の井上です。
今回は「消化不良」に関するお話です。
■目次
1. 日本人に合った食生活を
アメリカでは「人種差医療」と呼ばれる、人種の体質に応じた適切な医療があるそうです。人種によって体質が違い、医療も違うということは、食事内容や食べる量、消化できる量も違います。日本人には日本人に適した食事、量があります。ところが、戦後、日本人の食嗜好は欧米その他の各国料理を受け入れ、求めるようになりました。その結果、増えたのが生活習慣病です。もちろん、いろいろな要因が考えられますが、食事内容や摂取量も関係していることは明らかです。
2.食べたものはどう消化するの?
食べものを口に入れてから消化するまでの経緯を具体的に説明しましょう。
①食べものが口に入る。
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②唾液アミラーゼという酵素によって、炭水化物の消化が始まる。
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③噛むことで適度に砕かれる。
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④食道を通過して胃に入る。胃酸とペプシンという酵素が分泌され、タンパク質を消化し、混合される。
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⑤ドロドロ状態で小腸へ。食べものの栄養素は分子レベルにまで分解され、小腸の腸壁の吸収細胞から体内に入っていく。
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⑥栄養素以外は大腸へ。
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⑦水分などが吸収されたあと、体外へ排泄される。
これが消化の一連の流れです。消化作業がスムーズに行われているかどうかが、健康を左右するわけです。
3. 1日に分泌される消化液の量
消化を助けるために、口内からは唾液など、体内のあちこちで消化液が分泌されています。その量にはちょっと驚きます。
・唾液→1,5リットル
・胃液→2リットル
・胆汁→0.5リットル
・膵液→1.5リットル
・腸液→1.5リットル
さらに驚くことに、消化液を作るための腺や器官は、優秀な体内センサーで消化液の質や量を調節しながら産生しているでまるで、超精密な化学工場です。ところが暴飲暴食をすれば、その分、体内の工場はいつも以上にフル稼働しないといけないわけです。「消化不良」とは、工場がうまく稼働できなくなってしまう状況と同じです。
4.消化に必要な時間とエネルギー量
食べたものの種類によって、消化に必要な時間は異なります。
・果物…20〜30分
・野菜…1〜2時間
・炭水化物(白米、パン、麺類など)…2〜4時間
・タンパク質や脂肪(肉、魚、卵、豆類など)…約4〜6時間
たくさん食べればこれより時間は長くなります。そのため、食事間隔は最低でも5時間以上空け、間食、夜食はしないのが理想的、といわれています。また、1日3食を消化するのに要するエネルギーは、約1600キロカロリー。これはフルマラソンで消費するエネルギーに匹敵するそうです。
5.消化不良の原因と症状
消化不良の原因は以下のとおりです。
・暴飲暴食
・ストレス
・運動不足や骨格の歪み
・辛い、塩分が高い、冷たいなど、刺激物
・消化の悪い食物繊維が多いもの、硬いもの
・睡眠不足
・早食い
・肉、油脂分の高いものとりすぎ
・食品添加物の多い加工食品
・胃下垂、胃拡張。便秘
・甘いお菓子、甘い飲料のとりすぎ
7.さいごに
日本人は肉食や乳製品を摂取する歴史が浅く、体質的にも欧米人とは違うことを意識しましょう。
消化不良になることなく、腸内環境がいつも整っていることが健康の基本です。
参考:消化不良は万病の元(2018年10月15日 豊岡倫郎 氏)
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