■外にもある重大な肌荒れの原因
1)AGE(終末糖化産物)による肌荒れ・・・
老け顔の原因と言われるものにAGEが関係しています。AGEとは血中の糖分が細胞のタンパク質と暖かい体温に熱しられて、結合してできるもの。もう一つは加工食品の製造過程で糖分とタンパク質が加工中に熱しられてできるケースのものもあり、それを食べると体内に入ってくます。
これらが体内に蓄積されてゆくと、肌のシミや荒れの原因となる。これらは生活習慣病にも影響を及ぼします。
2)ゴースト血管による肌荒れ・・・
ゴースト血管とは動脈から静脈への血流の転換部分の毛細血管の先端がゴースト化、即ち消滅していて、各細胞への本来の養分や酸素の供給そして老廃物の回収という、新陳代謝機能が低下してしまいます。
当然肌の新陳代謝も低下してゆくから、肌荒れ、くすみ、シミなどが顔に出てくる。異常な赤ら顔やら粉が吹いて出ることもあります。
3)各臓器の病変によるもの・・・
腎臓の機能低下・・・下まぶたのふくらみ、白髪、顔の黒ずみ。
胃腸障害・・・青白い顔に。
肝機能低下・・・黄色っぽい顔に
心臓の機能低下・・・赤っぽい顔に。ひどくなると白い顔に。
便秘症・・・顔の肌の毛穴がくすむ。
■美肌対策
ポイント1
便秘しない。
宿便を排出して、腸内環境を良くする。それには少食にすることが必須です。
生野菜ジュース、水分補給なども宿便排除に効果があるが、早く効果を出したいときは西式健康法では穏やかな緩下剤の水酸化マグネシュウムを使います。
ポイント2
きれいな生水と柿茶を合計一日に1.5リットル前後飲む。
一回に大量に飲むのではなく、ちびりちびりと飲みます。
柿茶には豊富にビタミンCが含まれていて、免疫力、抗ストレス作用、抗酸化作用もあるが、メラニン色素の発生を抑制して、肌を白くしてくれる効果があります。
水分をコーヒーや緑茶、ジュースでは摂らない。
コーヒー、お茶や酒には脱水作用がある。
西洋には「コップ一杯の清水は一トンの化粧品にも優る」ということわざがあります。
ポイント3
長時間直射日光を浴びない。
紫外線を浴びると活性酸素を発生させて、肌を痛めます。
ポイント4
睡眠不足にならない。
早寝早起きの規則正しい生活をする。睡眠不足や過労は肌の敵。ホルモンは夜寝ている時に作られます。
ポイント5
ビタミンC、ビタミンB1、B2、B6、Eが肌の代謝や血流を良くし、肌を綺麗にする。ミネラル分では硫黄が肌に良い効果があります。
ポイント6
毛細血管の消滅や硬化は甘いもの、アルコール、運動不足が原因です。
毛細血管の再生には西式健康法にある毛管運動、裸療法が効果抜群である、誰でもすぐ実行できます。
ポイント7
食生活を見直す。少食にする。出来れば三分づき玄米食にする。
ニンジン、キャベツ、小松菜、ホーレンソウ、パセリ、リンゴなど五種類位入れた生野菜ジューを摂る。
副食は海藻、大豆製品、カボチャ、青魚、白身の魚や小魚、黒ゴマなどを摂る。
肉やフライや炒め物で脂肪分を摂りすぎるのは、肌には良くありません。
肉食や甘いものは腸内環境を悪くするから避ける。
欧米の女性の肌が汚いのは肉と甘いものの摂り過ぎが原因と言われています。
ポイント8
健康体操をして、体全体の活性化を維持する。
おすすめは自彊術体操。理由は筋力強化、有酸素運動、血液循環、骨格矯正、体液の弱アルカリ性、交感神経の均等化、体全体の柔軟化、経絡刺激などの面から、無理なく誰でも簡単に家で実行できます。
ポイント9
ストレスを溜めない。マイナス思考を持たず、前向きに、好奇心を持って生きれば、いつまでも若々しい気持ちが保てるし、ストレスもたまらない。精神の老化が身も心も老けさせます。
ポイント10
肥満の人は心臓に脂肪があり、それが活性酸素によって、過酸化脂質に変わって、シミをつくります。
ポイント11
体にとって異物であるあらゆる化学物質の入った添加物の入った加工食品などを摂らない。
ポイント12
解毒やホルモンに関連する肝臓や腎臓、副腎、脳下垂体などの機能正常化のためには、上述した様な対策はどれひとつ欠かせない。
肝臓や腎臓の強い人は肌にハリがあります。
■まとめ
1)驚異的な美肌療法を望むならば、断食療法をすることである。簡単な朝食抜きの二食にしたり、毎週一回土曜日だけ断食すれば、その美肌効果は大きい。しかしその時は適切な指導者の下で行う方が良い。そして食する品目の質も吟味しないといけない。
2)「内皮は外皮に通じる」という言葉がある。口から食道、胃、小腸、大腸、肛門までは一本のパイプで繋がっている。特に小腸や大腸に宿便があったり、腸内が炎症を起こしていたり、腸内環境が悪ければ、その腐敗物から出るインドール、スカトール、アミンなどの毒素が体内に吸収されて、血液を汚濁させる。皮膚の細胞は約27日で入れ替わるが、その新陳代謝の元である血液が汚れていると、美肌は望めない。腸の汚れは外皮に反映しているのである。腸のきれいな人に、顔にシミのある人はいない。
3)加齢と共に老人斑と言って、過酸化脂質の分解物とタンパク質分子が結合してリポフスチンという色素を作り、皮膚に沈着する。それを加速させるのは活性酸素である。皮膚のメラニン色素を増やす働きをしているのも活性酸素であるから、活性酸素を増やさない努力と抗酸化物を摂取して、それを減らす努力も必要である。
4)コラーゲンがつるつるの肌の基を形成しているから、コラーゲンの含まれている物を食べれば良いと信じているのは、間違いである。口から入ったコラーゲンは,一旦消化器官で細かくアミノ酸に分解されてしまう。それが再びコラーゲンとして再生される保証はない。どんな食べ物でも、薬でも、酒でも、口から入ったものは必ず肝臓で分解することに体のシステムが出来上がっている。コラーゲンを体内で造成させるには蛋白質を基にして、ビタミンCと酵素が必要であるから、ビタミンCの摂取が欠かせない。
5)西式甲田療法で今まで多くの患者さんが体験してきた美肌療法がある。それは発芽玄米の生の粉末を煮たりせずにそのまま食するのである。これをご飯代わりに食べると、一週間もすれば肌が見違えるようにすべすべになる。水に溶いて、ハチミツを少し入れて食べやすいようにする。生の発芽玄米の澱粉はβ(ベーター)澱粉なので、胃でブドウ糖に消化されずに大腸へ行き、短鎖脂肪酸になって、吸収され、エネルギーとなる。この時大腸で酢酸、プロピオ酸、酪酸が出来て、腸壁を修復して綺麗にするし、便通も快腸となる。
発芽玄米にはギャバ(GABA)というγ(ガンマ)アミノ酪酸が多く含まれていて、脳の血流を良くする働きがある。玄米を粉にするには、製粉機、フードプロセッサー、コーヒーミルなどで作ることができる。
詳しいことは「腸をキレイにする!」甲田光雄著
日経BP社参照。
毎日の健康管理に柿茶をおすすめします。
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