柿茶で日本蜂蜜をネット販売している。
徳島県のルネサンスなる農業団体より仕入れているが、とにかく採れる量が少ないので仕入れてもすぐ売り切れる。
今年も蜂蜜を採取するから見に来ないかとのお誘いがあった。
↓ 活動拠点の事務所
巣箱は山にもあるが、事務所の裏にも 5箱置いてある。
↓事務所裏の巣箱のひとつ
↑ すだれ避暑対策をしているんだとか。
↓ 巣箱はセイロのように段積みされていて、一年に一度最上段の巣から蜂蜜をとる。
↓ 上の天板を取り外したところ ⇒ 蜜蝋の中に蜜がいっぱい
↓ 養蜂セイロをはずして箱ごと容器に。
↓ 蜜がいっぱい詰まっている、美味そう!
↓ 突然巣箱を開けられ、パニックになった蜂団子、初めて見た。
↓ 蜜蝋を取り除いたセイロの中
↓ 蜜蝋から染み出した蜜、これを遠心分離機にかけて蜜だけを採取する。
↓ 遠心分離機と採取された蜂蜜
取りたての蜂蜜を舐めさせてもらった。甘い~ 甘い~。
焼きたての食パンにも蜜を塗って食べさせてくれた、美味い
テレビの人気番組で蜜蜂の飼育方法が紹介されたのをきっかけに、趣味で日本に住む野生のミツバチ”日本蜜蜂”を飼育する人が増えていると言う。
この日も 5~6名の養蜂希望者が見学に来ていた。
ハチの飼育で 蜜をプレゼントしたり、買ってくれる人がいて、ハチが取り持つ縁でつながりの輪が広がっていくと言う。
飼育方法はこちら ⇒ 日本蜜蜂の飼育方法
面白い話を聞いた。
養蜂するには、毎年春先にニホンミツバチの群れが、1群れから2群れに分かれる時が唯一のチャンス。
だから年に一度しか機会はない。この群れが分かれる事を「分蜂」と言う。
春になると、新しい女王蜂が生まれる。
すると、その母親の女王蜂は、働き蜂の約半数を連れて巣を飛び出し、新たな場所に巣を作る。
そう 母親が巣を出て行く。ミツバチの世界では姑が家を出る。
何と立派な事か、人間の世界もこれがいい と即、思った。
この習性は、ニホンミツバチが子孫を残す上で実に合理的な生き方とか。
自然界で群れが1年間生き延び、分蜂の時期を迎えるのはそう簡単なことではなく、巣を作っても崩れることもあるし、外敵の熊やオオスズメバチに襲われるという心配もある。
だから冬を越して春を迎えることのできた群れは、外敵の侵入にそれなりに強くなっているし、周りに十分な蜜源があって、何かと有利。
それで、ニホンミツバチの世界では、より若く寿命が長い次の世代に良い家を継がせるのだとか。
↓ の写真は、分蜂の時に出てきて一時待機している群れ。
女王蜂が巣を出ると半分程度の働き蜂もお供すると言う。
。
このあと新しい巣を見つけようと一斉に飛んで行くらしいが、
正にこの時、新米の養蜂家が準備した新しいセイロ巣を選んでくれるか??? である。
ここにベテラン養蜂家のノウハウがあるに違いない。
始めたいけど、こんなチャンスの場所も日時もうまく探せるかなぁ~???