自彊術とは大正5年(1916年)にできた日本最初の健康体操・運動療法です。香川県坂出市(旧・綾歌郡松山村高屋)出身の中井房五郎氏が考案されたものです。 自彊術のHPはhttp://www.jikyou.com/about/outline.htmlです。
この自彊術発祥の地で、全くこの体操が知られてない事を憂慮した倉敷市の佐野典子先生(香川県出身)が、健康会館にて5月23日、体験講座を開催して下さいました。西式健康法にもつながる体操でした。
公益社団法人自彊術普及会 正会員指導者 佐野先生からのメッセージ
■元気は自分で作ります ー日本最初の健康体操・自彊術を拠りどころにー
自彊術!<じきょうじゅつ>と読みます。初めてご覧になる方も多いのでは?と思います。<彊>難しい字ですが<強>と同じ「つとめる」という意味です。本来はつよい弓の事。そこから、つよい・すこやか・勢いがある・すぐれる・たすける、そしてつとめる、努力するという意味になりました。
自彊術は、自分自身の努力で体調を整え、自分らしい健康を目指す体操です。そこで、中国の古典『易経』にある次の一節に因んで、自彊術の後援者・十文字大元氏が命名されました。
「天行健。君子以自彊不息。(天行は健なり。君子以て自らつとめてやまず。)」
■自彊術は大正5年(1916)にできた日本最初の健康体操・運動療法です。
香川県坂出市(旧・綾歌郡松山村高屋)出身の天才的手技療法士・中井房五郎氏が、健康を保ち病気を治すことを目的として考案されました。大正6年文部省修文館において初めて公表されて以来、全国津々浦々に広がり、昭和初期には日本全国で300万人が実行していたそうです。戦後は社会的混乱が続き衰退しましたが、東大医学部病理学者であった故・近藤芳朗医学博士が、この自彊術の医学的効用に着目し普及に努められました。香川県出身の私は、故郷に縁あるこの体操に興味を持ち、近藤芳朗先生の熱意とお人柄に心酔し、22年前から続けています。お蔭で、心身共に晴れ晴れと明るく元気に過ごせます。
■自彊術の特徴
1.独自の呼吸法にのっとり、関節のハズミを利用して素早く体を動かす有酸素運動です。自律神経のバランスを調え、精神統一・安定・心のリラックスが得られます。「調身・調息・調心」を目指す体操です。
2.31の動作を順序正しく行うことで、系統性をもって全身を按摩・指圧・マッサージ゙・整体することができます。
3.全動作15分間の消費エネルギーが少ないので、年を取っても病気でも、自分のペースで出来ます。
● 丈夫でいたい!コレステロール値を下げたい!
● 若さを保ちバランスのとれた脳でいたい!…そういう方のための体操です。
● 自分の体調に合わせて、焦らず・飽きず・諦めずに、毎日続けて実行すれば、必ず、心と体が応えてくれます。勇気を出してご一緒に始めてみませんか。
佐野典子先生のプロフィール
1978年 日本女子大学大学院博士課程前期文学研究科日本文学専攻 修了
現在:公益社団法人 自彊術普及会 正会員指導者