柿茶本舗の柿茶は「飲みやすい」と多くの方からご好評いただいております。
その美味しさの秘密は、75年以上変わらないこだわりにあります。農薬や化学肥料を使わずに育てた柿の葉を使用し、栄養価が最も高い時期に丁寧に収穫。そして昔ながらの製法で甘みのあるお茶に仕上げております。
今回は、柿茶本舗の柿茶のこだわりをご紹介します。
1．柿茶の開発ストーリー
柿の葉は、中国では古くからお茶として飲用され、さまざまな健康効果が期待されてきました。
柿茶本舗の柿茶は、75年以上前、戦後間もない時期に誕生しております。当時は栄養価の高い食べ物が少なく、ビタミン不足による壊血病などが流行していました。そんな中、西式健康法の創始者・西勝造先生の勧めを受け、初代社長は柿の葉に含まれる健康成分を美味しく、理想的な形で摂取できるお茶を製造することを決意しました。
収穫した柿の葉をお茶に加工する技術も分からず研究にまい進する日々。井上家の家計はひっ迫し、田畑を切り売りしながら生活をしのぐほどでしたが、多くの方に柿茶をお届けしたい一心で研究を続け、製造方法を確立しました。
1951年の創業当時、柿茶の製造に取り掛かったものの、すぐに原料確保という大きな壁に直面しました。当初は香川県内の柿栽培農家を一軒一軒訪ね、葉を譲ってもらうようお願いしていましたが、「夏に葉を摘むと秋に実がならなくなる」という理由で断られることが多く、必要な量を確保するのは困難でした。
農薬や化学肥料を一切使用せず「柿茶」専用に柿の葉を栽培してくれる農家を探し続け、ようやく出会えたのが徳島県つるぎ町にある農家でした。
この出会いをきっかけに、柿の葉の自然の恵みをそのまま活かした柿茶を多くの方に届けることができるようになります。
2．柿茶本舗の4つのこだわり
①四国山地の柿の葉のみを使用
柿茶本舗では、四国山地に広がる香川県・徳島県の柿畑から収穫された柿の葉のみを使用しています。
四国山脈の麓で、太陽の光をたっぷりと浴びた柿の葉を自社工場で加工し、自然の恵みと生産者の想いを一杯のお茶に込めています。
さらに、香川県坂出市では、耕作放棄地となった柿畑の再生にも取り組み中です。地元農家と協力し、下草刈りや手入れを行うことで、放置されていた畑が再び豊かな柿畑へと蘇りました。
今後も耕作放棄地を活用し、環境保全や雇用創出など、地域の持続可能性に貢献してまいります。
②農薬と化学肥料は使いません
柿茶本舗では、創業時から一貫して農薬や化学肥料を使用せずに柿の葉を栽培しております。自然環境と調和しながら、安心・安全なお茶づくりを続けることが信念です。
肥料には、年に3回刈り取る下草を活用しております。刈り取った下草を柿の木の根元に集め、自然の栄養分を土壌に還元しながら、健やかな柿の木を育てています。
また、圃場（畑）の管理においても徹底した基準を守り、農薬や化学肥料が飛散・混入しないよう細心の注意を払っています。柿茶に使われる畑は全て有機JAS認証を取得しております。
これからも、自然本来の力を大切にしながら、農薬や化学肥料に頼らない、安心・安全な柿茶を皆様にお届けしてまいります。
③栄養価が最も高い初夏に収穫
柿の葉は、柿の実に栄養が移る前の初夏に収穫されます。この時期の葉は栄養素が最も豊富で、真夏の太陽をたっぷり浴びることでさらに栄養価が高まります。
収穫は一枚一枚丁寧に手摘みで行い、葉の傷みがないか確認しながら進められます。こうして選び抜かれた上質な葉だけが柿茶として使用されます。
真夏の厳しい暑さの中での作業は決して容易ではありませんが、お客様により高い健康効果を感じていただけるよう、一枚一枚に真心を込めて収穫しています。
一番栄養が高い時期を見極めて収穫しているため、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールが豊富に含まれているのです。
④昔ながらの製法で、甘味のあるお茶に
柿茶本舗の柿茶は、雑味の原因となる枝や葉脈を丁寧に取り除き、葉の部分だけを使う点がこだわりです。
その日のうちに異物の除去、蒸熱、乾燥を行い、しっかりと乾燥させた後、裁断して保管します。そして、ティーバッグや粉茶などに加工され、皆様のもとへお届けいたします。
独自の製法により渋みや酸味を抑えていますので、お子様もゴクゴク飲めるような甘みのあるまろやかなお茶になっております。
製造過程では添加物の付加や化学処理は一切行っておりません。無農薬・無化学肥料で育てた柿の葉本来の風味を大切にしながら、毎日飲み続けられるお茶に仕上げております。
3．まとめ
柿茶本舗では、四国の自然の恵みと伝統の技術で、栄養豊富で飲みやすい柿茶を皆様にお届けしております。創業時から一貫するこだわりにより、安心してお飲みいただける柿茶を生み出しています。柿茶本舗では、今後も柿茶を通してみなさまの健康にお役立ちできるよう、尽力してまいります。
