1.増える病人の数
総合病院はどこもかしこも患者で溢れている現状を見るにつけ、
また身の回りを見渡しても、高血圧、糖尿病、高コレステロール、
ガンになったという人の話をよく聞く。
どうして病人が多いのだろうか。
2.病気には原因がある
「なんで私だけがこんな病気になったのか、私ほど不幸なものはいない」
と、嘆き悲しむ人がいる。病気には必ず原因がある。
それを知らないだけである。「無知は死を招く」という言葉がある。
体に悪い事をしていれば、病気になるのは当然起こりうることである。
毎日口から入れる食べ物が体に悪ければ病を招く。食べ物が血となり、
肉となり、骨となる。インプットの質が悪ければアウトプットも悪いもの
が出来上がるのは理の当然。
血液は入れ替わるのには3カ月、腸の粘膜は3日、骨は2年かかるという。
体の新陳代謝は人を選ばず、みな平等に行われる。
イギリスの諺に「今あなたは、これまであなたが食べてきたものでできている」
というのがある。食べ物と健康の関係を無視できない。
3.欧米思想の蔓延
戦後欧米思想がどっと流れ込んできた。良い面もあるが悪い面もある。
高栄養、高カロリー主義が普及した。学校給食ではパン、牛乳、肉食に
飼いならされた人達は今は60歳になった。
その下の年齢の人達も同調して、やれ焼肉やハンバーグやギョーザ、
ラーメンを日常的に食べている。病気に罹れば、栄養を付けねば病気は
治らないと、更に栄養のあるものを大量に食べる。
テレビでは連日大食番組が流れ、やれスイーツだ、グルメだと浮かれているが、
これに警告を鳴らしているのは石原結實著「日本人はもう55歳まで生きられない」
という本。少食が健康長寿のコツ。55歳寿命説!と副題が付けられている。
食べ過ぎが万病の元だという。
そこで私の手元にある少食に関する本列挙すると、・・・
●「小食のすすめ」明石陽一著
●「少食健康法」森美智代著
●「少食が健康の原点」甲田光雄著
●「医者いらずの少食療法」吹野 治著
●「正しい少食術」山口康三著
●「少食の力」甲田光雄著
●「奇跡が起こる半日断食」甲田光雄著
●「断食・少食健康法」甲田光雄著
●「断食療法50年でみえてきたもの」甲田光雄著
●「断食少食健康法」甲田光雄著
●「驚異の超少食療法」甲田光雄著
●「奇跡が起こる超少食」甲田光雄著
●「あなたの少食が世界を救う」甲田光雄著
●「たべない生き方」森美智代著
実際にこれらの本を読むと、自然界の法則や理不尽な行為を体に強いていると
病気になる事が理解できる。
要するに長年暴飲暴食を続けていれば、長年の間に免疫力や自然治癒力の
低下を招くのである。これらの本の内,特筆すれば「少食の力」甲田光雄
著に記されてある10人の慢性リウマチ克服体験記である。
難病の慢性リウマチを治そうとして療法をするが、何回も挫折を繰り返し、
どん底から立ち上がり克服した気力と甲田先生の励ましによって、
克服するのである。これを読むと、糖尿病やコレステロールが高いとか、
高血圧なんかの食事療法なんかの比ではない。
中国の言葉に「食は命なり、食間違えば病発す。食正しければ、病治す。
即ちこれ医食同源なり。」を改めて考えさせられた。
4.なぜそんなに食べるのか?
戦後の欧米の高栄養、高カロリー主義に洗脳されたのか、不安感や
脅迫感を抱くのか、知らないが、食べ過ぎが盤病を誘発しているのは
間違いなし。
アメリカの大学や研究所のラットやアカゲザルの実験の報告でも
明らかになったように、少食の餌を与えた方が長生きしたという。
5.断食・少食のメリット
● 寿命が延びる
●免疫力が高まる
●遺伝子が若返る
●万病の元の宿便が排泄される
●色々な難病が治る
●自己融解を起こして無駄な脂肪や毒素が排泄される
●活性酸素発生少ない
●体質改善される
●自然治癒力が高まる
●頭脳明晰となる
●睡眠時間が短くなる
●疲れない
●美容法になる
●化学食品添加物排泄され、また摂取量が少なくてすむ
●食費が安くつく
6.少食の実行法と注意点
1)甲田医院での・少食療法の具体的なやり方は前述の「奇跡が起こる半日断食」
甲田光雄著を参考にしてほしい。興味ある方はぜひ読んでもらいたい。
ここで云う半日断食は朝抜きの事であるが、疑問や不安感を抱く方もおられる
事だろうと 思われるが一度は読まれる事をお勧めします。
尚少食にする場合、食べ物の質を吟味しなけれいけないので上述の本を参考にする。
2)少食は良いと頭で理解できたが失敗する人が多いのはなぜかその原因は、
●せっかちな人
●意志が弱い人
●神経質で心配性の人
●人生の高い目標を持っていない人
●これが一番大切だが、
食べ物は命だとしっかり自覚していない人
感謝の念の無い人
7.まとめ
1)松田麻美子著「常識破りの超健康革命」と言う本に書かれている言葉
「体が行う作業のなかで、食べ物の消化ほどエネルギーを大量に使う活動
はほかにない。消化に使うエネルギーを大幅に節約し、体の浄化作用に回す、
という考え方がナチュラル・ハイジーンの食べ方である。
実際平均的な食事の消化に要するエネルギーは、フルマラソンで消費する
エネルギー量、約1,600キロカロリーに相当するのです。」と。
2)元近藤正二、東北大学医学部衛生学教授著「日本の長寿村・短命村」
と言う本及び永山久夫著「長寿村の百歳食」の本によると、
長寿村の食事事情はその土地で採れる食材を利用している事、
共通する食べ物は野菜特に人参、カボチャ、長芋など、豆腐などの大豆製品、
魚介類、海藻、ゴマ、山菜、味噌、漬物類、お茶などである。
そして良くからだを動かして働く。性格が明るい事である。
3)ある医師団の調査報告によれば、三島市にある禅寺竜沢寺の禅僧14人について、
調べたところ彼等が1日に摂取する食物の総カロリー及びタンパク質、
ビタミン類は1436キロカロリー、たんぱく質45グラム、カルシュウム281mg、
ビタミンC24mgであった。
これに対して一日の消費カロリーは2,204カロリーであった。
一日につき、マイナス768キロカロリーとなる。
計算すると1カ月に体重が6キロ減る計算になる。1年で体重がゼロになる
筈である。
しかし彼らは体格も立派で、病気ひとつせず元気なのは、どうしてか。
現代栄養学では説明がつかない。日本の栄養学は遅れている。
ある本によれば、20年遅れているという。
4) 朝食抜きに関心のある方は前述の「たべない生き方」森美智代著も読まれたら良い。
森美智代さんは1962年生まれ、難病の脊髄小脳変性症を患い、西式甲田療法を
実践し見事に克服された方で、今は「森鍼灸院」を開業。
一日に約50キロカロリーの青汁と若干のサプリメントだけで、30年も生活を
続けている。
おわり