■柿茶本舗 柿の葉茶の歴史
健康を求めて60年 柿茶を通して健やかな日々をお届けしたい。 そんな思いから始まった会社の歴史、 昭和24(1949)年の創業から今までを 二代目井上信幸がお話させていただきます。
■栽培から製造まで、すべて手作り「柿茶物語」
柿茶本舗の柿の葉茶は昭和24年から製造しております。昭和23(1948)年、外地から引き揚げてきた叔父が、病気予防のための西式健康法の創始者西勝造先生の秘書として勤めることになったのが縁で、叔父の兄である私の父が西先生にお会いしたのが柿の葉茶づくりの始まりです。
西先生が戦後の貧しい食生活の栄養不足を少しでも補うためにと、ビタミンCを多く含むといわれていた柿の葉から柿茶をつくることを考案し、「お茶なら手軽く、いつでもどこででも飲める。自然の形でビタミンやミネラルが摂れる」と、柿の葉のお茶づくりを先代社長である私の父に強くすすめました。
父はその熱心さに押されて柿の葉茶の研究を始めたものの、なにしろお茶づくりは素人ですから、それは大変だったようです。家計は逼迫し、田畑を切り売りしながらの生活が続きました。
そして昭和26(1951)年10月、先代社長井上信夫は柿の葉茶(刻み茶)、商標名あすこるびん素『柿茶』の製造発売を開始しました。父信夫43歳の年のことです。
私は昭和44(1969)年に父信夫から柿茶製造販売のこの会社を引き継ぎましたが、柿の葉の栽培には問題がいろいろとありました。
当時、柿茶にする柿の葉は、県内の栽培農家を回り、個別に交渉して葉っぱを譲っていただいていましたが、一定の量を集めるのにずいぶん苦労していました。何しろ柿の葉を採ると実がなりませんから、柿農家の人たちはしぶるわけです。これは農家側の問題ですが、私どもには別の問題がありました。それは肥料や農薬の使用の有無がそれぞれの農家で異なることです。
私どもがいくら無農薬で無肥料栽培の柿の葉を求めても、柿の葉を譲っていただく農家が増えれば増えるほどそれは難しく、また確かめようもありませんでした。
そこで私は意を決して、無農薬、無肥料で柿の葉を栽培してくれる農家探しを始めました。今から30数年前のことです。
その結果、やっと出会ったのが現在の栽培農家であり、柿畑です。それは徳島県の山奥にありました。こうして四国山地の里山で私どもの柿茶の原料となる柿の葉栽培が始まりました。そして今では農家の方が自慢するほど農薬は使わず、肥料は年に3回ほど刈る下草のみという栽培をしっかりと守ってくれています。
柿茶になる柿の葉は、太陽をいっぱい受けて栄養が一番多く含まれている真夏に刈り取ります。ですから柿茶農家の人たちはカンカン照りの下での作業になりますから、それは大変です。
男衆が刈り取った葉を、一枚一枚枝から落とすのが女衆の仕事です。それを袋に詰めてその日のうちに徳島の山奥から、車で2時間走って香川の工場に運びます。そしてすぐに乾燥・加工。こうして柿茶ができあがります。
農薬を使わない栽培から、添加剤を使わない加工までのすべての作業は、私が父親から受け継いだものですが、ずっと父の苦労を見続けてきた私にとって父が研究し、開発したこの製造方法を守り続け、安心して飲んでいただける柿茶をお届けすることが私の使命と受け止めています。
■柿茶本舗の柿の葉茶の特徴
商標登録 柿茶
香川県で64年以上も前から作られている伝統のある柿茶(柿の葉茶)です。
柿の葉にはビタミン、ミネラル、ポリフェノールが豊富に含まれており、
剣山の里山で元気に育てられた自然栽培の茶葉(自然農法で生産した四国産柿の葉)のみを使用しています。また農薬、化学肥料は創業当時から一切使しておらず、味はほんのり甘く飲みやすいのが特徴です。
ノンカフェインなので小さなお子様、妊婦さんお年寄りまで安心してお飲みいただけます。
手積み茶葉 昔ながらの製法にこだわっています。
無農薬・化学肥料不使用 放射能検査済み 四国産(徳島・香川)